バイオディーゼル燃料の導入にむけて
バイオディーゼルは油脂を主原料として製造されるディーゼルエンジンを稼働させる燃料(軽油・重油)の代替液体燃料の事です。
※注1 バイオエタノールはガソリンの代替燃料でディーゼルエンジンでは利用できません。
植物油(廃食油)に、メタノールと触媒(水酸化カリウム)を反応させます。
これをエステル交換反応といいます。
反応するとメチルエステル(バイオディーゼル)とグリセリンに分離します。
バイオディーゼル燃料は使用済み天ぷら油(廃食用油)を主な原料使用しているため様々な油脂が混入しています。廃食用油の性状にもよりますが、おおよそ100Lの廃食用油から95Lのバイオディーゼル燃料が精製できます。精製途中で副産物であるグリセリンは、低カロリー補助燃料として100%サーマルリサイクルされています。また、洗浄廃水は凝集剤で不純物を吸着し、下水道基準に適合できる排水として放流が可能です。
高濃度バイオディーゼル燃料等を使用される皆様へ≪バイオディーゼル燃料100% B100≫
1.品質の維持 特性
バイオディーゼル燃料は使用済み廃食用油を主な原料使用しているため様々な油脂が混入しています。
油脂の性状がそれぞれ異なるため、バイオディーゼル燃料事態の性状も原料に由来して異なったものとなります。
○菜種油、ひまわり油、米油 = 酸化しやすい
○パーム油、ココナッツ油、牛脂、ラード = 低温で固まりやすい
廃食用油は様々な油脂が含まれるものであることから、個々の原料の性状にある程度のばらつきがあります。原材料に由来して、基準値の前後の数値を示す場合があります。
2.車両の燃料フィルター・ホースの交換
バイオディーゼル燃料(B100)は、製造過程で廃食用油から石鹸を作る工程と良く似ています。
石鹸と同様に、バイオディーゼル燃料にも洗浄能力があります。よって、経過年数を走行した車両(軽油使用者)の燃料タンク内のゴミ、スラッジ、カーボンなどを洗い流し、燃料フィルターを詰まらせる事例があります。バイオディーゼル燃料B100を使用する場合、使用後1ヶ月程度を目途にフィルターの交換をお薦めしています。
バイオディーゼル燃料B100は軽油に比べて密度が細かく、通常のホースから油が染み出る現象がおきます。事前に燃料系統のホースをあらかじめフッ素系のホースに交換しておくことをお薦めいたします。
3.DPFマフラーなどの高性能排気装置付き車両
DPF(ディーゼル微粒子埔集フィルターDiesel Particulate Filter)等のディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質を漉除くことは出来ず、まれに排気警告ランプが点灯する事例があります。強制排気を行い、ランプを消した後、軽油もしくはバイオディーゼル混合軽油(B5)の使用に切替を検討して頂く事になります。
4.エンジンオイルの定期的な点検
ディーゼルエンジンの特性上、エンジンオイル内に軽油が混入しても蒸発するために問題ではありません。しかし、バイオディーゼル燃料は引火点が高い事からエンジンオイル内に混入しても蒸発しにくい。そのため、エンジンオイルの粘度を下げてしまう恐れがあるので定期的なオイル点検を行い、状況に応じてオイル交換をお薦めしています。
B100
バイオディーゼル燃料(B100)を販売しています。
B5
従来の軽油(ディーゼル燃料)にバイオディーゼル燃料5%を混合したブレンド軽油として販売しています。販売価格は、1リットル当たりで近隣のマーケットの通常軽油価格より十数円(製造元よりの運賃)高い程度です。
販売方法
4tローリー車にて燃料配達サービス(パトロール給油)で販売しています。
使用済み天ぷら油回収
天ぷら油を使用後、「ゴミ」として廃棄する事無く「資源」としてCO²削減に役立てませんか?
使用済み天ぷら油もお引取りにお伺いします。
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